電動ジャッキやインパクトレンチなど、電動工具でタイヤ交換が楽しくなる

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 北海道で車を所有していると、年に2回のタイヤ交換が必須です。

タイヤ交換を業者に依頼するデメリット

 タイヤ交換を業者にお願いする際には以下のようなデメリットが考えられます。

  • お金がかかる
     料金はディーラー、カー用品店、ガソリンスタンドなど、どこでお願いするかによって変わりますし、車種によっても変わりますが、おおよそ2000円~5000円ほどかかると思います。
  • 時間がかかる
     特に夏タイヤからスタッドレスタイヤに交換するときは、ニュースで雪予報が初めて出る頃に多くの人が交換をするので、予約も取りづらいことがあります。車を預けておいて、何時間か後に取りに行くということもありました。

 そのほかにも、作業者によってはタイヤの扱い方が雑だったり、規定トルク以上にきつくナットを締め付けられたりといったこともありました。

電動工具があればタイヤ交換が楽しくなる

 タイヤ交換の作業自体は単純で、DIYが可能です。難所といえば次の2か所でしょう。

  1. ジャッキアップ
     車載のパンタジャッキで1輪ずつ4輪をジャッキアップするのはとても大変です。油圧ジャッキがあれば多少ラクできるでしょうが、これも使ってみると結構な力が要ります。また油圧ジャッキは割と大きめで重く、保管場所も考えなければなりません。
  2. ナットを外す
     1輪につき4個または5個のナットがついていますが、これを1個1個外すのにも相等な力が必要です。固すぎて回らない、などということもごくまれにあります。

 この2つの作業が電動化されれば、タイヤ交換の作業負担は激減されます。待ち時間なく、自分のペースで、無料でできたという達成感から、タイヤ交換が楽しいとさえ感じられます。

ラクに楽しくタイヤ交換する手順

 では私のタイヤ交換方法を紹介していきましょう。交換場所はアスファルトなどの平らな場所で行います。また、パーキングブレーキ(サイドブレーキ)をしっかりと掛けておきます。

ラクに楽しくタイヤ交換する手順
  • 手順①
    電動ジャッキでジャッキアップ

     私が使っている電動ジャッキはこのようなものです。電源はDC 12Vで、車のシガーソケットからとります。

     ジャッキアップの速度はとてもゆっくりですが、1分もかからないと思います。またゆっくりであるが故に、安全を確認しながらのジャッキアップができますし、車体フレームに無理な力が急激にかかることも少ないと思いますので、このスピードがちょうど良いように思います。

    電源はシガーソケットからとります
    プラグを差し込んだところ
    アクセサリーモードにすると通電し、赤いランプが点灯します。
    ジャッキアタッチメントと滑り止めのゴムです
    ジャッキアップポイントにセットします。
    電源を入れるとゆっくり上昇し、約1分ほどでタイヤが地面から浮き上がります。
    【大きめの音が出ます。イヤホンでの閲覧は音量に気を付けてください】ジャッキアップをしているところ

     私はこの商品を2019年にアマゾンで1万円ほどで購入しました。同じ商品を検索しましたが、現在は取り扱いできない商品になっているようです。しかし似た商品で価格も手頃なものがいくつかあるようですので、それらでもよいのではないでしょうか。耐久性については、親戚の車も含めてこれまで累計20台分ほどのタイヤ交換に使用しましたが、今のところ問題なく動作しています。

    ジャッキアタッチメントで車体のジャッキアップポイントを示す切り欠きを保護

    ジャッキアップポイントを示す切り欠き

     うちのトヨタ車の場合、このジャッキアップポイントを示す切り欠き部分の強度は弱く、気が付いたときにはいくつかが折れ曲がっていました。本当はこの切り欠きの羽(?)の部分ではなく、それに隣接する車体そのものをジャッキに載せなければならなかったのです。切り欠きはジャッキアップポイントを示す目印であると同時に、パンタジャッキの溝の部分に差し込んで、車体とジャッキが適切な位置で接するためのものだったのです。このことは車載のパンタジャッキの形状を確認していただければわかると思います。
     因みに私は折れ曲がっていた切り欠き部分をペンチで修正しました。人の手でペンチを使って修正できる程度の強度なのです。
     そこで、次のジャッキアタッチメントも購入しました。

     アタッチメントは多数の種類が販売されていますが、溝が浅いものが多く、このアタッチメントのように溝が深いものはほとんど見当たりませんでした。この商品は溝が深いため、我が家のような車でもジャッキアップポイントの切り欠きを傷めません。また写真の通り溝の割れ方が均等ではないため、車に応じて適切な面に車重を載せることができます。サイドに樹脂製のエアロパーツを装着しているような車は、エアロパーツを挟み込まないようにしてジャッキアップができるかもしれません。ゴムは面が小さい方でも非常に硬く、ふにゃっとなったりは一切しません。とにかく硬くてそれなりの重量があります。

    写真はアタッチメントを置いただけです。

    このアタッチメントはメルテックのフロアジャッキ専用のものですので、私のような使用方法の際には十分すぎるほどの慎重さが必要です。すべては自己責任です。

     私の電動ジャッキとの隣接部分のサイズはジャストです。実際に使用する際には、位置の確認やズレ防止のため本体とアタッチメントの間に厚さ2~3mmのゴム板を挟んでいます。ジャッキアップの際、アタッチメントにかかる荷重が偏っていると、その部分に近いゴム板が反ってくるのでそれによって偏りを判断し、アタッチメントの位置を修正しています。

    最低地上高が低い車はスロープが必要な場合も

     親戚の車はプリウスなのですが、この車を私の電動ジャッキとアタッチメントを使ってジャッキアップするには最低地上高が足りませんでした。そこで、次のようなスロープを使うことで電動ジャッキが利用できるようになりました。

     ほんの1,2cm地上高を上げればよいだけですので、こういう専用の物がなくても、ちょっとした木の板や雑誌など、代用できる身近なものはいくつかあると思います。

  • 手順②
    インパクトレンチでナットを外す

     私が使っているインパクトレンチはタカギEARTH MANインパクトレンチ IW-180LiBです。

     タイヤ交換をメインとして発売されているだけあって、タイヤ交換の作業性は抜群です。トルクは十分で、大抵の場合は瞬時、かかっても1秒程度でナットを緩めることができます。
    この商品についてのレビューは別記事で詳しく書きましたので、よろしければそちらもご覧ください。

    【大きめの音が出ます。イヤホンでの閲覧は音量に気を付けてください】ナットを外すところ
    タイヤを交換してナットを仮止めしているところ(音が出ます)
  • 手順③
    タイヤを交換し、トルクレンチで規定トルクに締める

     私が使っているトルクレンチはこのようなものです。

     アマゾンで3000円ほどで購入しましたが、この商品も現在は取り扱いされていないようです。このトルクレンチにはソケットが21mm、19mmに加え、17mmの3つと、延長用のバー(エクステンションバー)が付属しています。個体差だと思いますが、私のトルクレンチは1輪締めるごとに、設定トルクが少しずれてしまいます。1輪締めるごとに再調節していますが、慣れればこの程度は苦痛になりません。
     トルクレンチがないと、脱輪が心配でどうしても強くナットを締め付けがちです。しかしトルクレンチがあればその心配がありません。またトルクレンチで規定トルクに締めておけば、次回のタイヤ交換でナットを緩める際も、きつすぎて回らないということはまずありません。トルクレンチはタイヤ交換において大変重要な道具であると思います。

  • 手順④
    電動空気入れで空気圧を調節する

     私が使っている電動空気入れはこのようなものです。

     アマゾンで3000円ほどで購入しましたが、これもまた現在では取り扱いされていないようです。しかし同価格帯、同等の性能の商品は多数販売されています。
     写真右側にある延長ホースはサービスでついてきたもので、これがあるお陰でホースとタイヤをワンタッチで装着でき、大変便利です。モニターは屋外でも大変見やすいだけの輝度があります。
     電源を入れて、ホースとタイヤを連結すると、現在の空気圧がモニターに表示されます。空気圧の数値を設定し、スタートボタンを押すと電動で空気が充填され、設定した空気圧になると自動で停止してくれます。メモリー機能があり、次回以降は電源オンで前回の空気圧の数値がセットされています。

    【大きめの音が出ます。イヤホンでの閲覧は音量に気を付けてください】電動空気入れで空気を充填しているところ。設定しておいた2.3kg/cm²で自動停止しています。終わり頃に指がフレームアウトしていますが手動操作はしていません。

     タイヤの空気圧は、たいていどのガソリンスタンドやカー用品店でも無料で測定してくれて、充填も無料でできますが、私はいつも仕事帰りにガソリンを入れるので体が疲れ切っており、空気圧まで調整しようというパワーがほとんど残っていません。自宅に電動空気入れがあれば、いつでも空気圧の調整ができます。また空気圧は燃費やタイヤの摩耗にも影響する大切な数値です。定期的にチェックするためにも1台あるととても便利です。

 以上でタイヤ交換は終了です。外したタイヤは、タイヤに挟まった小石を取り除き、ブラシで洗っています。アルミホイールは仕上げにゼロフィニッシュを塗布して保管しています。これを塗布しておくと、ホイールにつく黒いブレーキダストを比較的簡単に落とすことができます。

 ゼロフィニッシュを使う前は、ワコーズのバリアスコートを使っていました。バリアスコートは定評がある素晴らしい商品ですが、ゼロフィニッシュに比べると値段が高いです。厳密な比較は私にはできませんが、感覚的にはゼロフィニッシュでも十分に防汚効果や輝きもあるように思います。

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