初期費用がかかっても、長期的にはプラスになるであろうものは積極的に取り入れていくつもりでした。そしてこのエネファームやコレモも、太陽光発電に先んじて採用することを決めていました。エネファームとコレモはともにガスによって電気を作り出す装置で、電気を作り出す際に生じる熱を給湯や暖房に取り込むことで、とりわけ冬期が長い北海道ではより省エネに寄与します。エネファームの方がコレモよりも光熱費を低く抑えることができますが、その分大変高額です。更にエネファームは騒音の問題があるようです。コレモが主に活躍するのは暖房を使用する冬場ですが、エネファームは一年を通して活躍します。従いまして、窓を開けるような季節において、エネファームから発せられる低周波音が近隣とのトラブルを招くのかもしれません。それならコレモにしようと考えました。コレモからも音は出ますが、冬場に窓を開ける人は、特に北海道ではほどんどいないため、騒音トラブルが起こりにくいのではと思います。
北ガスによる、我が家の状況における年間ランニングコストの試算は次のようになりました:年間ランニングコストの比較
エネファーム | コレモ | エコジョーズのみ | |
ガス | 226 | 210 | 190 |
買電 | 33 | 42 | 98 |
売電 | -113 | -87 | -95 |
保守 | 0 | 5 | 5 |
合計 | 146 | 170 | 198 |
※単位は千円。ソーラーは4.6kWとして試算
我が家の場合、コレモの導入費用は545,000円でした。エコジョーズのみと比較して約20年でようやく元が取れる(かもしれない)計算です。
実際生活を始めて、コレモのモニターを見てみますと、毎年約32,000円ほど節約されているようです。
エネファームやコレモと太陽光発電を同時に導入すると、発電機が2台ある、いわゆるダブル発電の状態になります。エネファームやコレモが電気を作り出すので余剰電力が増え、売電できる量も多くなるメリットがある反面、ダブル発電状況下での売電単価は非ダブル発電の場合と比べて低く抑えられてしまいます。このようなデメリットはあるものの、エネファームやコレモを導入することで年間の光熱費が低く抑えられ、数年のちには導入費用も回収できるのでしょうから、やはり導入にはメリットがあるのではと思います。
実際、コレモを導入した我が家の光熱費の記録をみて頂けるとわかるように、冬場の買電量は大変低く抑えられています。
また、コレモが正常に稼働しているという条件の下になりますが、停電時には500Wまでの電気が使るようになりますので、防災上のメリットもあります。